インドネシア視察レポート(2025年6月)
人材面接および送り出し機関の視察のため、インドネシアを訪問しました。
2025年6月25日から29日まで、インドネシア(ジャカルタ、ブカシ)に出張し、現地の送り出し機関および面接予定人材との面談、施設視察等を行いました。
今回の視察へ参加した地域の人事部参画メンバーは以下の通りです。
・能代市役所(https://www.city.noshiro.lg.jp/)
・株式会社三協運輸(https://www.sankyo-exp.co.jp/)
・大森建設株式会社(https://www.om346.co.jp/)
・株式会社BNGパートナーズ(https://bngpartners.co.jp/)
PT. MINORI/LPK MINORI
インドネシア・ジャカルタに拠点を置く人材送り出し機関。特定技能などでの日本就労を目指す若者への教育・面接支援を実施。
LPK Hadetama
介護分野を中心とした送り出し機関。実践的なトレーニングと日本語教育を通じ、日本での就労を目指す学生の育成に取り組む。
PT.MINORIでの面接と現場視察
ジャカルタにあるPT.MINORIを訪問し、特定技能人材候補15名の面接を実施。
結果として4名が内定し、内定の瞬間には喜びを爆発させ、ガッツポーズをする姿が印象的でした。
また、訓練中の足場組立の現場や、完成間近の自動車教習所施設を視察し、現場の訓練環境や教育体制について理解を深めました。
足場のトレーニング現場
完成前の教習施設(近くに寮も建設中)
LPK Hadetamaでの実践研修と学生との交流
続いてブカシにある送り出し機関LPK Hadetamaを訪問。
介護の実践トレーニングの様子をライブ配信形式で見学しました。
現場における具体的な実習内容や、生徒の動き・姿勢を直接確認する貴重な機会となりました。
また、日本語を学ぶ学生たちと面談を行い、「どうやって日本語を覚えているのか」や「日本に行ったら何をしたいか」といったテーマで、カジュアルなディスカッションを実施。
生徒たちの熱意や日本への関心の高さを感じました。
学生達と記念撮影
LPK Hadetamaに在籍する生徒のお二人へインタビューを行いました。ぜひご覧ください。
今後の展望と課題
今回の訪問を通じて、送り出し機関の教育環境や生徒たちの日本語能力について実感を持って把握することができました。
これにより、現地との調整がよりスムーズに行えるようになり、今後の人材紹介プロセスの迅速化が期待されます。
特に、現地側との信頼関係がより一層強化された点は、大きな成果です。
番外編
出張の合間には、インドネシアの文化や街の雰囲気にも触れる機会がありました。
限られた時間ではありましたが、以下の場所を訪問し、現地の生活や文化への理解を深めました。
ーインドネシア国立博物館
歴史ある展示物や民族文化に関する展示を通じて、インドネシアという国の成り立ちや多様性を学びました。
ーPasar Santa(パサール・サンタ)
若者に人気のローカルマーケットで、カフェや雑貨店などが集まる独特の空間。
インドネシアの新しいカルチャーに触れることができました。
コーヒー豆ショップ Dunia Kopi
こうした訪問を通じて、インドネシアの文化・経済の両面を立体的に理解する一助となりました。
おわりに
今回の出張を通じて、インドネシア側の送り出し機関がいかに高い熱意と責任感を持って人材育成に取り組んでいるかを実感しました。
訓練施設や教育現場を視察し、現地学生の日本語能力や実技スキルの向上にも目覚ましいものがありました。特に、学生たちの「日本で働きたい」という前向きな姿勢に強く心を動かされました。
今後は、こうした教育レベルの高い送り出し機関と連携を深めることで、能代市をはじめとする地域に対し、即戦力となる優秀な人材を安定的に紹介・定着できる体制を構築していきます。