紙を張り替えて、光を入れる ― 多文化共生拠点の初日は「障子張り」から
拠点のはじまりを、みんなの手で
能代市は8月29日、市内畠町の空き店舗を活用した「多文化共生トライアル拠点」を開設しました。地域に暮らす外国人との交流促進や、受け入れ環境の整備を目的とした実証事業です。その初日に企画されたのが、障子張りのワークショップ。市内の介護施設や土木会社などで働くインドネシア出身の皆さんが参加し、地域の方々と一緒に手を動かしました。

作業の前に、拠点の中を見て回りました
まずは、名前を覚えるところから
作業の前に、参加者が一列に並んで自己紹介。胸に名札をつけて、一人ずつ名前と働いている場所を伝えます。初めて顔を合わせる人も多く、はじめは少し緊張した空気でしたが、名前を呼び合えるようになると、自然と会話が生まれていきました。

名札をつけて、一人ずつ自己紹介
測って、裁って、張る
障子は桟ごと寝かせ、床に広げた紙に重ねて寸法を合わせていきます。定規を当てて線を引き、紙を裁つ。日本の住まいには当たり前にある建具でも、実際に触れるのは初めてという方がほとんどでした。
「ここでいいですか」「もう少し右」——言葉と手が行き交いながら、一枚ずつ作業が進みます。慣れてくると手つきも早くなり、自然と役割分担ができていきました。

床に広げた紙に障子を重ね、寸法を合わせる
張り上がった一枚を、立ててみる
張り終えた障子を起こして立てると、紙を通したやわらかい光が部屋に広がりました。真っ白な障子を手に、参加者全員で記念撮影。自分たちの手で仕上げた建具が、これから拠点の窓になっていきます。

仕上げた障子を手に、参加者全員で
作業のあとは、甘いもので
片付けを終えたあとは、近くの店に立ち寄ってソフトクリーム。作業の感想や、普段の仕事のことなど、話題は尽きませんでした。

作業を終えて、近くの店でひと休み
これからの拠点
拠点では今後も、市民参加型のイベントの開催や、企業からの相談対応を行っていきます。障子を一枚ずつ張り替えていくように、地域に暮らす人同士の関わりも、一つずつ重ねていければと思います。